朝夕はまだ零下に届きますが、
午後は少しずつあたたかくなってきました。
真冬には気づくともう西日でしたが、
日もだんだん長くなり、
光合成をしに出かけたくなります。
(そういえばこの季節、ロンドンでも
クラスのみんなでよく日光浴をしました ♫)
週末、ベンジャミン・バトンの映画を見てきました。
アメリカでも注目度が高いようで、
夜中の1時をまわる最終上映回でしたが、
小さめの劇場はほぼ満席。
映画は前から気になっていたのですが、
フィッツジェラルドの短編が原作ということを
見る直前になって知りました。
「もし80歳で生まれ、ゆっくりと18歳に近づけたなら、
どんなに幸せか」というマーク・トウェインの言葉に
刺激を受けて書かれたものなのだそうです。
前半、ベンジャミン(ブラッド・ピット)が幼少時代を送る
老人ホームでの柔らかな光景が丁寧に描かれる中、
表情や好奇心、仕草はほんの小さな男の子の
老人ベンジャミンが秀逸でしたし、
後半は運命を受け入れながら年老いていくデイジー
(ケイト・ブランシェット)の凛とした美しさが
際立っていました。ベンジャミンの初めての恋人役、
ティルダ・スウィントンの存在感も印象的です。
そして、特殊メイクの進化に改めてびっくり!
アメリカで映画館に行くと、客席の反応が大きくて
新鮮です。予告編や宣伝でも大笑い。
まだまだ知らないアメリカ風笑いのツボに
「???」となりながらも、笑い袋のように
何だかつられて笑ってしまいます。