MAI FUKASAWA Website | Blog

残暑お見舞い申し上げます

ロンドン五輪、アメリカは5時間の時差があり、
中継もアメリカの選手が競技中の種目をメインに
放送していたので、リアルタイムではなかなか
日本の選手の活躍を拝見できなかったのですが、
その分、朝起きて早々ニュースの記事を読むのが
楽しみな2週間でした。どの競技も、選手の方々
の勇姿と清々しい表情が眩しく、開会式と閉会式
も素晴らしかったー！早くも冬季五輪や、リオの
次大会が楽しみです。





ボストンも貴重な盛夏の時期。またちょこっと
ずつ、夏のお出かけを楽しんでいます。息子は
ずいぶん旅に慣れ、私もいつも何かと大荷物に
なる息子グッズの荷造りが上達してきました





3日ほどニューヨークに足を伸ばし、思いがけず
草間彌生展を見ることができたり、海岸でのBBQ
ピクニックにお邪魔したり、日本から旅行に来て
いたお友達と、息子と同じ年のチビッコくんの
ファミリーと皆で芝生でのんびりできたり・・





ボストン5度目の夏にして初めて、タングルウッド
音楽祭にも行くことができました。夕方に雷雨が
通り過ぎ、雨宿りしながら芝生でのピクニックを
楽しみ、日没とともに開演した演奏会。まだ稲光
が映る星空の下、チェロの独奏とオーケストラの
響きが、雨上がりの樹々の香りと霧と溶けあい、
素晴らしい音楽の夜でした。
息子は、初めは一緒に拍手しながら聴き入って
いたのですが、いつしか本当の夢の中へ・・





ボストンの短い夏のしめくくりにもうひとつ。
週末にお友達ファミリーと、ボストンハーバー
の小さな島でキャンプを計画しているのです。
日本のキャンプの定番、夏野菜カレーを食べて
みてもらおうと、今コトコト火にかけているの
ですが、天気予報は晴れの合間に雷マークが・・
息子がどっさり出してしまったティッシュで、
てるてる坊主を作ろうかな。

どうぞ夏風邪などお気をつけて、皆様に素敵な
夏の時間が紡がれますように

「裸足の雨」

数日間まとまった雨が降り続き、ベランダの
ハーブたちも嬉しそうに水浴びをしていました。
クローバーと思って買った鉢は、形のよく似た
違う種類のものだったようで、小さなピンクの
花がつき、夜になると葉っぱが傘のように閉じて
寝静まっています。昔、父が買ってきてくれた
オジギソウを懐かしく思い出しました


雨降りの間、室内で存分に動き回れる場所を
見つけては夢中で歩き回っていた息子。右手と
右足が一緒に出るヨチヨチ歩きが、この1週間
でだいぶスムーズになり、テコテコ歩きに進化
しました 1歳を目前にお昼寝が1日1回になり、
離乳食も薄味＆一口サイズバージョンで、大人
と同じお料理を食べられるように！スプーンを
自分で持つのも楽しそうで、そろそろご飯が
あちこちに飛びそうです。





一昨年、マンドリンの川口雅行さんとギターの
佐藤紀雄さんが初演して下さった「裸足の雨」が
ドイツのTrekel社より出版されました。
ハンブルグにある店舗とオンラインでの取り扱い
になるそうで、お手にとって頂ける機会があり
ましたら嬉しいです

「裸足の雨」The Naked Rain

Web絵本

残暑お見舞い申し上げます





画家のお友達の永井桃子さんが、新しいWeb絵本に
私の曲を使ってくださいました。
あたたかく透明な、ステキな世界です。
ぜひご覧ください♪

小びんとカメ


今年は特に猛暑が心配ですが(片やボストンは、もう
夏の後ろ姿です。今年は短かったなぁ・・)、どうぞ
水分をたっぷりとって、元気にお過ごしください。
よい季節となりますように

Star Wars In Concert

THE・アメリカなコンサートを体験してきました。
巨大なスクリーンをバックに、全編のハイライトを
映しながら大編成のオーケストラが奏でるStar Wars！


ジョージ・ルーカス監督のバックアップで、4年かけて
準備されたのだそうです。司会進行はC-3POを演じた
俳優さんで、声だけ聞くとC-3POがそこにいるよう・・
そんな粋な演出にますます盛り上がります。


お恥ずかしながら、この言わずと知れた大作をきちんと
見たことがなく・・これを機に先週中に3部作見終えて、
たっぷりとその世界に浸っていきました。
でも会場に行ってみると、こんな初心者は圧倒されて
しまうほどの、熱狂的なファンの方たちと大歓声！
登場人物の衣装で来ている人も見かけ、コンサートと
いうよりはスペシャルイベントの一夜でした。




私も帝国軍と記念撮影。
衣装はもちろんのこと、動きも本物のようで
何だか緊張してしまいました




実物大のヨーダも！


映画大国のパワーを垣間見れた、盛りだくさんの
コンサート。年内アメリカをまわり、来年には
世界ツアーも予定されているそうです♪

Star Wars In Concert Official site

鼓童

これまで度々タイミングを逃していた
シンフォニーホールに、ようやく行ってこれました。
初のシンフォニーホール、そして一歩踏み入れると、
中は日本海の荒波すさぶ佐渡島！

海外公演中の『鼓童』のコンサートでした。

正面からびりびりと伝わってくる12人もの
和太鼓の音の群れと、
うしろの席からは「オー、ワ～オ！」と思わず
足が動いてしまう男の子の興奮に挟まれながら、
自分の奥で眠りかけていた記憶の「芯」を
揺さぶり続けられた2時間でした。
(お囃子の音も、蜷川幸雄さんの『身毒丸』を思い出して
今でも体がざわざわしてしまうのです。

会場は満席、そして1曲ごとに、指笛のまじる大拍手！
半分が過ぎたころ、今度はうしろから可愛らしい小声で
「It makes me hungry！」と聞こえてきました。
確かに！全身で体感していたのだろうな。

今は3ヶ月のアメリカツアーのまっただ中とのこと。
残りのツアーも大成功を願うばかりです 。

YouTube: KODO 鼓童　「族」　和太鼓

今週はまた零下に逆戻り。
家族やお友達が届けてくれる桜予報を
楽しみながら、春の訪れを味わっています。

今週もよい週をお過ごしください ♪

昨日の夜は

家に来て間もないテレビから目が離せず・・
アカデミー賞授賞式、盛りだくさんでした。


並み居る秀作の中から、外国語映画賞と
短編アニメーション作品賞と、日本の作品が2つも！
思わず画面の前で歓声をあげてしまいました。

そして、昨年観て以来ファンになってしまった
『Man on Wire』は長編ドキュメンタリー賞！
Philippe Petitさん本人も監督に続いてぴょんと
壇上に飛び乗って呪文のようなスピーチをし、
その場でコインのマジックをし、オスカー像を
鼻の上にくるりと乗せて、颯爽と会場中の心を
つかんでしまいました。
ツインタワーを針金で渡ったそのままの姿です。

ショーン・ペンや、『スラムドッグ＄ミリオネア』の
ダニー・ボイル監督のスピーチも素敵でしたし、
『おくりびと』『つみきのいえ』も輝いていました！



この祭典と前後して、日本でも来日公演とテレビ放映が
あったばかりだと聞いていた、ベネズエラの
シモン・ボリバル・ユースオーケストラの映像を見ました。
まず出てきた映像が、このイギリスのBBC Promsでの
アンコールです。こちらもすごい盛り上がり！

YouTube: BBC Proms - Simón Bolívar Orchestra - Mambo

少年少女を犯罪や麻薬、非行などから守るための
国を挙げてのプロジェクト。実際、そうしたものに
関わってきた子たちが数多くメンバーとなっており、
30年間で犯罪率も激減したそうです。楽器を無償で貸与して
毎日レッスンをし、そうして国中に生まれた数々の
青少年オーケストラ26万人(!)から選抜で選ばれたメンバーと、
17歳で音楽監督に就任した指揮者のグスターボ・ドゥダメル。

一人ずつが背負っているもの、想像を絶する環境でありながらも、
その自国へ対する誇り・・全てが結晶となって見えました。
ベルリンフィルの芸術監督を務めながら、このオーケストラへも
指導者、指揮者として客演を重ねているサイモン・ラトルの
「音楽の未来はここにある」という言葉の重みと、
生命に溢れた音への歓びが溶け合います。
アメリカ公演の時には、ぜひ聴きに行ってみたいです。

様々ないい刺激をいただいて始まった今週。
早く強風がおさまるといいな。
皆さまがよい1週間になりますように＊

ジャズ & カレー祭

この1週間は、Barbicanでジャズフェスティバルが
開催されていました。お友達から知らせてもらい、
急いでSteve Reid Ensembleのチケットを予約 ♪
普段はクラシックのためのコンサートホールですが、
この日は全く違う空間が広がっていました。

Steve Reidのドラムも存在感も神懸かっていて、
5人のすばらしいバンドメンバーとの2時間の熱演は、
ステージに向かって時間までもが吸い込まれていくほどの
引力と魔力に満ちていました。
汗を光らせながら満席の喝采を浴び、客席に向かって叫んだ
'love and power of music！' という言葉が、今も熱をおびて
思い出されます。

そのバンドメンバーの方と親交の深い桐朋のお友達も、
今回のライブに合わせてドイツからロンドンへ。
10年ぶりの再会が叶って、翌日はみんなでお食事。
最近オープンしたばかりのインド料理のお店で
激辛カレーにホクホクしながら、音楽話に花が咲いた夜でした。