キャンピングカー旅後半、道中の湖畔で目覚めて
朝早くに出発です♪
グレイシャー国立公園
〜ウォータートン・レイク国立公園 (世界遺産)
Glacier National Park
Waterton Lakes National Park
この2つの国立公園は、カナダとの国境を挟んで
繋がっています。1億7千年前まで遡る「氷河の
美術館」と呼ばれ、130もの湖を擁する美しい
自然の王国です。
この日は公園の外側にある高台のキャンピング
サイトに泊まりました。日が暮れるのを待ち・・
夕暮れに染まる湖のほとりで、次々と打ち上げ
花火が!この日はちょうどアメリカの独立記念日
だったのです
国境を超えてウォータートン・レイク国立公園に
入ると、ぐっとひと気がなくなり、自然も更に
手付かずで、全ての純度が一段と濃くなりました。
その夜は、峰々と満月とを映し出す湖に面した、
「聖地」と呼ばれる広場に停車して1泊。星空と
動物の夜鳴きの残響に包まれながら夢の中へ・・
そして翌日、カナディアンロッキーに到着
です!ロッキーの山々を背に、赤いメープル
のカナダ国旗がよく映えます。
バンフ国立公園 (世界遺産)
Banff National Park
モレーン湖とルイーズ湖、氷河の創りだした
宝石のような湖を訪れることができました。
国境近くのファームマーケットで買った摘み
たてのアメリカンチェリーを頬張りながら、
南に進路を変え、再びアメリカへ
レーニア山国立公園
Mount Rainier National Park
カスケード山脈の最高峰であるレーニア山一帯
が広大な国立公園となっています。レーニア山
頂上は常に深く雪に覆われ、アメリカ本土最大
の氷河が眠るそうです。山麓の、深い深い森に
あるキャンプサイト、霧が色彩も音も包み込み、
霊感に満ちた素晴らしい場所でした。
夜は激しい雷雨が通りすぎていったのですが、
稲妻の光で漆黒の森が一瞬ごとに青白く浮かび
上がり、傍らでは焚き火の炎が樹々に守られて
ゆるやかに灯り続けて、夢幻の美しさでした。
この旅のお供に谷崎潤一郎の『旅のいろいろ』
という随筆を持っていったのですが、ここで
開いたページに、山の味わいが
「故人の万化に冥合すると云い、天地の悠久を
悟ると云い、神仙合一の境に遊ぶと云う」と
描かれてあり、忘れられぬ一節となりました。
ここから森を抜けて長く真西に向かい、
ついに西海岸の海です!
もうひとつ、神聖な樹々の棲家にお邪魔させて
頂きました。
レッドウッド国立公園 (世界遺産)
Redwood National Park
レッドウッドは世界一の巨木で、樹齢1000年、
高さ100mにも達するものもあるそうです。
この夜が最後のキャンプ。Grandpa's FireForkも
大活躍してくれました。
101号線という西海岸沿いの道路を南下し続け、
ぶどう畑とワイナリーがのどかに連なるナパ・
ヴァレーに立ち寄って記念にワインを1本買い、
16日目。終着地サンフランシスコに到着しました!
走行距離3,700マイル、6,000kmの道のりでした
サンフランシスコでは、3日間ゆっくりと過ごし
ました。美味しいカフェや中華街で満腹になり、
Exploratoriumという楽しい科学ミュージアムや、
Academy of Scienceの中にある美しい水族館と
植物園も楽しむことができました。
冒険と想い出の詰まった20日間。息子の記憶の
奥深くに蒔かれた種たちが、いつの日か素敵な
夢のひと場面となってくれたらいいな。
すっかり長くなってしまった旅日記、最後まで
お読み下さってありがとうございました