MAI FUKASAWA Website | Blog

フロリダ旅行

30年ぶりという暴風雪がボストンを直撃したちょうど
その朝、フロリダに発ちました。ボストンを発つ時に
雪が降り始め、ニュージャージー州で乗り継いだ時は
機内から見える空港の景色がみるみる真っ白に！ギリ
ギリで飛び立ち、その直後に空港ごと閉鎖になったと
機内アナウンスが流れたのでした。キャンセルになった
フライトは数千便、ボストンでの積雪は60cmになった
のだそうです。

到着したマイアミは、その大雪のニュースと同じ国と
思えないような、絵に描いたような青い海と白い浜辺！





今回は演奏会に合わせての旅行だったのですが、せっかく
の初めてのフロリダ、マイアミの先にあるエバーグレーズ
国立公園にも足を伸ばしました。鳥や魚やワニや・・熱帯
の野生動物の楽園で、植生もアマゾンのようでした。この
国立公園だけで、四国の1.5倍もの大きさなのだそうです。
息子はワニにご対面。この日「トリちゃん」「ワニちゃん」
という言葉が新しく加わりました





演奏会のあったTampaという街は、マイアミから車で
北上した海沿いにあります。着いた日の夜はちょうど
カリブのカーニバルで、賑やかな光とともに車が次々
と通っていき、上から海賊などの衣装を纏った人達が
縁道に首飾りを投げていきます。息子にもたくさん
頂いて、もう体がすっぽり埋まるほどに！カリブの
海賊の、夢の世界に迷い込んだような一夜でした





翌日は、緑豊かな南フロリダ大学内のコンサート
ホールで、「刻の鏡面」というピアノソロ曲を、
Noel McRobbieさんがとてもとても素敵に演奏
して下さいました。13年前の作品と共に、新しい
旅に出た気持ちで聴かせて頂きました。

翌朝Tampaを後にし、最後はミッキーに会いに！





ディズニー・ワールドという広大な敷地に、4つの
テーマパークやホテル、街などが広がっています。
2日間の滞在だったので、Magic KingdomとAnimal
Kingdomと1日ずつ、めいいっぱい過ごしてきました。





アトラクションはびっくりして固まったりもして
いましたが、ミッキーにも、サファリではたくさん
の動物たちにもご対面でき、盛りだくさんの2日間
でした。記念に買った初ミッキーのぬいぐるみと、
帰りの飛行機でもずっと一緒。ちょっと照れながら
チュッとしたり、ご飯を食べさせてあげています。





たった3時間弱のフライトで、あっという間にまた
雪の国へ。大雪から5日が過ぎ、想像していたより
も日常の風景に戻っていましたが、雪かきされた
雪が人より高くそびえているところもありました。
それでも、日差しも寒さも和らいでいるような・・
こちらにも少しずつ春が近づいているようです

氷点下

日本やヨーロッパ、アメリカ・・各地のお友達からの
美しい雪だよりと、真っ白に染まった街並のお写真を
楽しく眺めていたのですが、先週はボストンも極寒に
なりました。日中でも最高気温はマイナス10度、体感
温度はマイナス26度！この冬1番の寒さ、という日が
数日続きました。凛とした青空の下、街全体も道も、
空気も、氷の粒に覆われて眩しく煌めいています。





息子は外にいられる時間が少ない分、家でパワー満タン！
キャ〜と笑いながら夫や私の方に突進してきて、そのまま
頭突きで倒れこむという、小さな爆弾になっています
私の携帯を耳に当て、「プッチャプチャプチャプチャ・・
バッバー(バイバイ)」と大きな声で話していたり、乗り物
図鑑とミニカーを照らしあわせてハッ！！と驚いたり、
絵本を真似て逆立ちに挑戦したり・・・起きた瞬間から
大忙しの毎日です。

最近特にお気に入りの本は「Snowman」。昨年末に聴きに
行ったボストンフィルのクリスマスコンサートがきっかけ
なのですが、夫に「飛びたい〜」と抱きつく時には必ず、
足元にSnowmanが雪の中を飛んでいるページが開かれて
います 映像化されたものも、絵本と同じでセリフが
なく、音楽も世界も原作そのままで素晴らしいのです。


 


来月フロリダで、カナダ人ピアニストのNoel McRobbie
さんが、2000年に書いたピアノ曲を演奏して下さいます。
マイアミに近い現地の気温は30度、同じ国ながら50度近い
気温差とは、改めて何て大きな国土なのでしょう！お近く
にお住まいの方がいらしたら、お聴き届け頂けましたら
嬉しいです。

Steinway Piano Series
Noel McRobbie 'A Musical Kaleidoscope'

February 10, 4pm
Barness Recital Hall
4202 East Fowler Avenue, MUS 101, Tampa, FL





まだまだ寒さの続く毎日、どうぞお風邪などお気を
つけて、素敵な冬をお過ごしください

ニューヨーク再び

週末、またまたニューヨークに行ってきました。
今回はカーネギーホールで花房晴美さんのピアノ
リサイタルがあり、楽しみにしていたプログラム
だったのです。ドビュッシーとラベルの、それぞれ
水をテーマとした曲が途切れることなく続けて演奏
され、その間にはさらに一柳慧先生の新作『Sonatina』
という、鮮やかな映像美とエネルギーに満ちた曲目。
響きの紋様が様々に織り重なりあいながら、別世界に
誘われていくような、素敵なリサイタルでした





その翌日には同じホールでKeith Jarrettのソロライブが
あると知り、完売覚悟でチケットを見てみたら、もうあと
数枚だけ・・急いで購入し、1泊の予定をもう1日延ばして、
こちらも思いがけず聴いてくることができたのです。
ちょうど1ヶ月前にはサイトウ・キネン・オーケストラが
立っていた大ホールのステージに、この日は1台のピアノ
と、1本のスポットライトだけ。ゆっくりとステージに
出てきたKeith Jarrettは、魔法のように次々と即興で
音楽を紡ぎ出し、その1音ずつも、合間に重なる呻き声や
足音も、客席に語りかける声も、自宅のリビングで古い
友人と語り合うような幸せな親密さに満ちていました。
アンコールは4曲も！それも、大好きなアルバム、
『The Melody At Night, With You』から2曲と、
Summer Time、Over the Rainbowという、最後まで
贅沢なソロコンサート、後日、CDにもなるそうです

ニューヨークに住むピアニストのお友達ご夫妻とも
久しぶりにゆっくりと再会でき、寒さを忘れる楽しい
週末でした♪





帰ってきたボストン。先週、ボストン中の学校が
休校になる大雪になったのですが、その雪の上に
またまた降り続いて、枝の先まで真っ白です。
今夜の予報は、初めて見る'Wintry Mix'で、雪に
まじって色々にぎやかに降ってきそうです
明日も寒くなりそう！

満腹クリスマス

イブは、ボストンポップスオーケストラが12月に
ずっと開催しているクリスマスコンサートに
出かけてきました ホールに着いてみると
客席がすべて取り払われ、円卓と椅子が所狭しと
並び、電飾やツリーとともにホールごと大変身して
いました。演奏中も客席で飲み物など注文できて、
コンサートというよりもパーティー会場のようです。
オーケストラにコーラスが加わり、サンタさんも
登場しての賑やかなコンサート、ボストンでは毎年
恒例行事として楽しみにしているご家族も多いそうで、
おめかしをした可愛い子達もたくさん来ていました





イブから4連休だったのですが、コンサート以外は、
お家でのんびり。クリスマスから数日、ものすごい
吹雪だったのです。クリスマスには、今年はラムを
オーブンでじっくり焼きました。そして、この季節
の名物、巨大な丸パンも！あれこれと食べ方と変え、
今日やっと半分を過ぎたところです。パンのお供に
スープを作ったのですが、家の近くのカフェにある
カボチャとリンゴのスープがいつも美味しくて、
ちょうどButternut squashというひょうたん型の
カボチャが届いていたので、レシピを探してみました。
自然な甘みとハーブの香りで、外の雪を見ながら
ほっこり温まりました





吹雪のあとの、3日ぶりの夕焼け。とても幻想的
でした。今年ももうあと数日。気温はそろそろ
零下2桁に届きそうです

サイトウ・キネン・オーケストラ

先週は2度、クリスマスで賑わうニューヨークへ
行ってきました。予定通り開催されますようにと
春から願っていた小澤征爾さん指揮、サイトウ・
キネン・オーケストラの演奏会があったのです。





3日間の公演のうち、私が聴かせて頂いたのは
1日目と3日目。1日目の前半、権代敦彦先生の
新たな大作『デカセクシス』と内田光子さんソロの
ベートーベンのピアノ協奏曲は下野竜也さんが
指揮をされ、後半のブラームス交響曲第1番と、
3日目のブリテンの戦争レクイエム全曲、
小澤征爾さんが指揮されました。

本当にとても言葉にならない、この世のものと
信じられないような演奏でした。上の階の席だった
ので音が下から聞こえてくるはずなのに、音が天から
降り注いでくるのです。ご病気から復活され、命を
かけ全身全霊で指揮をされる小澤征爾さんと、その
一瞬ごとの音楽に魂のすべてを重ねあわせる100名を
越えるオーケストラの方々・・その光景を焼き付けたいと
目を凝らすほど、涙があとからあとから溢れ、演奏が
終わっても体の震えが止まりませんでした。

戦争レクイエムは、初演の舞台であり第2次世界大戦の
空爆で廃墟となった大聖堂と、隣に新たに建てられた
大聖堂をイギリス郊外に訪ねた思い出深い作品で、
10年前のその日、大聖堂を包んでいた遥かな青空と、
小澤さんの神々しい後ろ姿がひとつに重なりました。
この作品が、日本のオーケストラと合唱、そして
アメリカとドイツのソリストの方たちによって、
小澤征爾さんのもとアメリカで演奏され、様々な
国の方たちで満席となった客席からは喝采と拍手が
いつまでも鳴り止まず・・奇跡のような演奏と
公演でした。





公演の前1週間ほど、オーケストラはボストンで
リハーサルをされていたのです。オーケストラに
参加されていた高校からの友人、先輩、先生方に
思いがけずお会いでき、ニューヨーク近くに住む
同級生とも再会できて、嬉しい数日間でした。
ニューヨークではこの冬一番の寒さの中、エンパイア
ステートビルの最上階から夜景を見渡し、戻ってきた
ボストンも今、去年よりずいぶん遅れての初雪です


もうあと3日でクリスマス！どうぞ暖かくなさって、
ステキな季節をお過ごしください♪
メリークリスマス

日本にて

11月、半月ほど日本に帰っていました。
ボストンに来て以来、しばらくぶりの帰国です





2週間にわたって各地で行われた、川口雅行さん
(マンドリン)と佐藤紀雄さん(ギター)のコンサート、
『あれから30年。』
初演してくださった新曲「裸足の雨」と、編曲させて
頂いた「他人の顔―ワルツ」(武満徹・作曲)、そして
日本の名曲からピアソラ、カルメン幻想曲、ジャズでも
ご活躍のMomoさんの新曲まで、贅沢なプログラムの
コンサートを、名古屋と金沢で聴かせて頂けました！
リハーサル、そして1公演目、2公演目・・と、幸せな
命を降り注いで頂きながら、曲がお2人の手と音の中で
透き通っていく数日間、かけがえのないものでした


滞在の予定を1週間のばしたのですが、それでも
あっという間の一時帰国。名古屋では念願の名物、
味噌煮込みうどんを頂き、金沢では新幹線の時間まで
兼六園に少し足を延ばし、東京でも懐かしい日本の味
と、大切な方たちとの嬉しい再会で、たくさんの
あたたかいエネルギーを頂いて戻ってきました
コタも元気いっぱいでよかったー！





ボストンで飛行機から降りた瞬間、日本より
10度は低そうな冷気が！もう今年もあと1ヶ月
ですね。どうぞお風邪などひかれませんように

マンドリン + ギター曲 初演

来月、マンドリンとギターのための新曲と編曲作品を
佐藤紀雄さんと川口雅行さんが初演して下さいます

盛りだくさんのプログラムで、名古屋から東京まで
7カ所の演奏会ツアー、お近くにお住まいの皆さま、
ぜひ足をお運び下さいませ


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『あれから30年。』
川口雅行(マンドリン)・佐藤紀雄(ギター)

11/10(水)19:00　巌本真理メモリアルホール (名古屋)
11/12(金)19:00　石川県立音楽堂交流ホール (金沢)
11/13(土)18:00　ムラマツリサイタルホール (新大阪)
11/14(日)14:00　ハーモニーフジタ (松山)
11/15(月)19:00　オープンサロン津田 (高松)
11/25(木)19:00　横浜市旭区民文化センター (横浜)
11/26(金)19:00　東京オペラシティ近江楽堂 (東京)

Vancouverプチ紀行

バンクーバーから戻ってきました。
演奏会当日はパラリンピックも開幕し、予想より
ずっと春らしかった街全体が賑わっていました。
今年は例年になく暖かい冬だったそうで(その分、
オリンピックは雪不足で大変だったのですね！)、
並木道にはもう桜もチラホラ
初演も無事に終わり、素敵な演奏とたくさんの発見を
与えて頂きました。皆さま、ありがとうございました＊


演奏会が終わってからボストンに戻るまでの数日間、
車を借りて市内や海沿いのStanley Parkを回ったり、
パラリンピック真っ最中のウィスラーまで足を伸ばして
きました。




Stanley Parkから海越しに臨む市街地。
奥に光っているのがオリンピック灯火です



街は高低差があり、どこも展望がきれいでした。
いつでも北を向けば雪山がずらり！大自然と生活が
調和した、美しい街でした



スキーの街、ウィスラーでは、オリンピック記念写真！
こちらに来て初めて知ったのですが、この五輪シンボルは
Inukshukという、先住民Inuitの道しるべをモチーフに
したものなのだそうです。


1週間ぶりに戻ってきたボストンも、少しずつ春の気配が
し始めています。今年は雪と風と両方だったボストンの冬、
そろそろこちらも春が待ち遠しくなってきました

カナダ初演

もう今シーズン最後の雪かな、と名残惜しく
写真を撮っていると、また数日後にチラチラと
舞ってきます。だんだん気温が上がってきたので、
時おり雨粒も混じるようになりました。


まだ、オリンピックのワクワクが冷めやらず、
様々なシーンが甦ってきます
こちらでは、スノーボードのショーン・ホワイト選手、
スキーのリンゼイ・ボン選手、スピードスケートの
アポロ・オーノ選手などが実力、人気ともに抜群
でした！・・と、やっと色々な選手が分かってきた
ところで、夢のように祭典が終わってしまいましたが、
この16日間がしっかりと目に焼き付いています。
フィギュアも本当に、本当にすばらしかったですね！
真央ちゃんや高橋選手はじめ、日本人選手の活躍は、
こちらの実況でも絶賛されていました。
また4年後に見せて頂ける選手皆さんの勇姿が、
早くも待ち遠しいです


今月、画面で見ていたばかりの雪のバンクーバーで、
作品を初演して頂きます。『銀河鉄道の夜』をテキストに
した、室内オーケストラと合唱のための作品です。
あちらはまだ寒さも本格的なようで、来週、雪支度で
行ってまいります。お近くにお住まいの皆さま、
ぜひお出かけくださいませ♪




2010.3.12.(金)
Michael J.Fox Theatre (Vancouver, Canada)
指揮: Kenneth Hsieh
演奏: Vancouver Metropolitan Orchestra (→Website)
+ A Thousand Wind Chorus

くるみ割り人形とパインツリー

今夜からまた雪が降ったりやんだりしています。
今年の雪も結晶が目に見えるようなぼたん雪で、
風にのって降りてきたり舞い上がったりするので、
窓から見ているとスノードームの中にいるようです


クリスマスは、数年ぶりに『くるみ割り人形』の
バレエを見てきました。実は私は小さい頃からバレエが
大好きで、中でも『白鳥の湖』はボリショイバレエの
公演ビデオをすり切れるほど(しかも、お気に入りの
服に着替えて)何度も見て、そのビデオに出演している
ロシア人のバレリーナの長い名前を順に暗誦してみたり、
色々なシーンを絵に描いてみたり、ついには自分も
白鳥になった気持ちでクルクルとまわって、壁に
頭を思い切りぶつけて泣いたりしていたのです


会場のボストン・オペラハウスは、正面の入り口が
ずっと工事中で外観も隠れているので、中に入って
想像以上に立派なことにびっくり。
公演はもちろんのこと、イブでワクワクしながら
最高におめかしして観にきているチビちゃんたちも、
拍手を送りたいくらいの可愛らしさでした＊


夕食は、鴨から急遽変更してリブステーキに！
今回はアメリカにしてはほどよい大きさでした。
用意しそびれてしまったツリーも当日作成。
先日キッチンで思いついたのは、丸ごと買って
あったパイナップルの、葉の部分です♪
上の星はパイナップルの果肉。葉とつながった
果肉の部分を夫が星形に切って仕上げてくれて、
ハンドメイドツリーが完成しました
残りの果肉は、リブステーキと一緒にオーブンへ。
思いがけずパイナップルが大活躍してくれました。






今年ももうあと数日ですね！お風邪などひかず、
素敵な1年の締めくくりとなりますように♪