数日ニューヨークに行ってきました。
バスでとことこ4時間。
ボストンから飛行機だと1時間半くらいなのですが、
飛行場までの行き来を考えると、街中から街中への
移動なのでとても便利です。
100階建てクラスの高層ビル群、人々とエネルギーの
溢れかえる賑やかなマンハッタンは改めて、絵に描いたような
大都会です。それでも、街全体がとても風通しがいいのは、
すっきりと整頓された縦横の道やその道を両側から見下ろしながら
そよぐ樹木たち、贅沢にのどかに広がるセントラルパーク・・
雀たちも住み心地がよさそうです。
訪れる人々を力いっぱい迎え入れてくれる力強いあたたかさからは、
もうすぐ7年を迎える9・11のことも思い起こさずにいられません。
今回はあちこち美術館をめぐりました。
圧倒的なコレクションの数々はもちろんのこと、谷口吉生の
MoMAやフランク・ロイド・ライトのグッゲンハイム美術館など、
建物の建築も隅々まで興味深いものでした。
グッゲンハイム美術館は、美しい螺旋状の展示スペースを下から
映したかったのですが、今回はカメラを持ち歩いていなくて残念・・
もうひとつ、ハーレムのミサにも参加してきました。
こじんまりとした集会所で日曜に行われているミサなのですが、
じきに始まった讃美歌は、1度聴いてみたかった本場のゴスペル。
体の大きなピアニストは小さなアップライトのピアノを立ちあがって
弾き始め、神父様は打楽器を、信者の方たちは小さな女の子まで
タンバリンや鈴をめいめい手に持って、ハレルヤを高らかに
歌い上げます。Amazing Graceまで聴くことができ、
「天使にラブソングを」の世界に飛んできてしまったようでした。
教会で聴く荘厳な讃美歌とはすべてが違う、でも何も違わない
「祈りの音楽」。特別な空間が今もよみがえってきます。
戻ってきたボストンも、ここ数日はいいお天気です。
まだテレビを買っていないので、オリンピックのニュースからは
ひと波乗り遅れ(しかも、今週もう終わってしまうと聞いて
びっくりです!)、通り沿いのオープンレストランの大きな
スクリーンで中継されていると、つい立ち止まってはひそかに
大声援を送っています。