家に来て間もないテレビから目が離せず・・
アカデミー賞授賞式、盛りだくさんでした。
並み居る秀作の中から、外国語映画賞と
短編アニメーション作品賞と、日本の作品が2つも!
思わず画面の前で歓声をあげてしまいました。
そして、昨年観て以来ファンになってしまった
『Man on Wire』は長編ドキュメンタリー賞!
Philippe Petitさん本人も監督に続いてぴょんと
壇上に飛び乗って呪文のようなスピーチをし、
その場でコインのマジックをし、オスカー像を
鼻の上にくるりと乗せて、颯爽と会場中の心を
つかんでしまいました。
ツインタワーを針金で渡ったそのままの姿です。
ショーン・ペンや、『スラムドッグ$ミリオネア』の
ダニー・ボイル監督のスピーチも素敵でしたし、
『おくりびと』『つみきのいえ』も輝いていました!
この祭典と前後して、日本でも来日公演とテレビ放映が
あったばかりだと聞いていた、ベネズエラの
シモン・ボリバル・ユースオーケストラの映像を見ました。
まず出てきた映像が、このイギリスのBBC Promsでの
アンコールです。こちらもすごい盛り上がり!
少年少女を犯罪や麻薬、非行などから守るための
国を挙げてのプロジェクト。実際、そうしたものに
関わってきた子たちが数多くメンバーとなっており、
30年間で犯罪率も激減したそうです。楽器を無償で貸与して
毎日レッスンをし、そうして国中に生まれた数々の
青少年オーケストラ26万人(!)から選抜で選ばれたメンバーと、
17歳で音楽監督に就任した指揮者のグスターボ・ドゥダメル。
一人ずつが背負っているもの、想像を絶する環境でありながらも、
その自国へ対する誇り・・全てが結晶となって見えました。
ベルリンフィルの芸術監督を務めながら、このオーケストラへも
指導者、指揮者として客演を重ねているサイモン・ラトルの
「音楽の未来はここにある」という言葉の重みと、
生命に溢れた音への歓びが溶け合います。
アメリカ公演の時には、ぜひ聴きに行ってみたいです。
様々ないい刺激をいただいて始まった今週。
早く強風がおさまるといいな。
皆さまがよい1週間になりますように*