先日、井上ひさしさんの『ムサシ』ニューヨーク
公演を観に行ってきました。追悼公演になるとは
夢にも思わぬまま、年明けから楽しみにしていた
公演だったのです。
台詞のひとつずつが、井上先生が人生をかけて
紡いでこられた渾身の結晶そのものでした。
日がたつにつれ、またその結晶が新しい姿を
見せてくださっています。
「よいお芝居だったかどうかは、終演後、劇場から
出ていらしたお客様の表情が教えてくださる」と
前にお話されていたのですが、この日も終演後の
ロビーは、心からのすばらしい表情で溢れていました。
カーテンコールで、演出の蜷川幸雄さんが掲げられた
お写真の中、ご自身も本当に楽しそうに微笑んで
いらして、万雷の拍手の中に井上先生の存在を
はっきりと感じました
2泊して戻ってきたボストンは、くるくるとお天気が
変わり、数日前には見たことのない雷を目撃しました。
しばらく巨大な雨雲の内側全体が閃いていたのですが、
今度は稲妻が縦横に走りながら、空いっぱいに枝分かれ
し始めたのです!最近は雷の動画コレクターです。
ハリウッド映画に出てくる大スペクタクル映像は、
想像力や技術はもちろんのこと、実際にこんな
とてつもない景色のバックグラウンドが実在するの
だと、部屋中を暗くして見入ってしまいました。
(今回は非常ベルが鳴らずに済みました!)
どうぞ暑さに気を付けて、よい週末をお過ごし
ください