独立記念日、今年もチャールズ川で盛大に打ち上がり
ました。今年は野外コンサートがクライマックスに
なる頃、花火の直前に川岸に行ったのですが、もう
両岸も橋の上もぎっしりの人!花火が1番見やすい橋の
上はもう封鎖されてしまっていたので、川岸から
じっくり楽しみました。奥のビルに花火が映るのも、
思いがけず正面に見つけられたのです
ボストン・ポップス・オーケストラの川沿いでの
コンサートも、チャイコフスキーの1812年序曲から
(この曲は終わりに大砲の音が入るのですが、それが
打ち上げ花火の音という素敵な演出でした!)
E.T.やディズニーまで、盛りだくさんでした♪
最近は35℃近くまで上がり、ボストンに来て以来の
暑さです。こんな夏の夜独特の空気や、花火大会の
雰囲気に、ふと日本の夏のお祭りが重なりました
提灯の長い灯りや、お囃子の音や、砂糖のこげた
匂い・・そして、何だかざわざわと胸騒ぎのする、
お祭りの不思議な感覚が甦ります。
『しかしぼくは子供の頃から、祭りというものが
どうしても好きになれなかった。
見えている祭りの向うの、もう一つ別の祭りから、
魔物たちにじっと見物されているのが分かって
しまうのだ。』 (安部 公房 『密会』)
ちょうど昨日読んでいた安部公房にそんな一節が
出てきて、一層ざわざわと、日本のお祭りが恋しく
なっています。